今冬の積雪、関東は平年より多い予想 年末年始は北陸・山陰で大雪も

初冠雪がみられた比良山系=19日、滋賀県守山市
初冠雪がみられた比良山系=19日、滋賀県守山市【拡大】

 12月から来年3月までの積雪量について、民間気象会社「ウェザーニューズ」(千葉市)は20日、関東地方では平年よりやや多くなるとの予想を明らかにした。年末年始には山陰を中心に西日本で大雪になるとも予想している。

 同社によると、関東では平年より雪が降りやすく、平野部でも1月中旬、1月末から2月初め、2月後半から3月初めに積雪量が増える予想。西日本の日本海側でも雪が降りやすく、年末年始には北陸から山陰にかけて大雪になる恐れもあるという。一方、東北や北海道の日本海側では平年より少ない見込み。

 現在、太平洋を流れる黒潮の「大蛇行」が12年ぶりに発生しており、このまま続けば首都圏に大雪をもたらす「南岸低気圧」が、より寒気を引き込みやすいルートを通ると予想される。また、今冬はフィリピン沖で海面水温が平年より高くなる「ラニーニャ現象」の発生が予想され、西日本を中心に寒気が入りやすくなることも影響しているという。