西日本高速道路、冬タイヤ自動検出システム導入へ 渋滞解消に一役

西日本高速道路が導入する冬用タイヤ自動判別システム
西日本高速道路が導入する冬用タイヤ自動判別システム【拡大】

 西日本高速道路は29日、車両が積雪に対応するスタッドレスタイヤを装着しているかどうか走行中に自動判別するシステムを、国内で初めて導入すると発表した。積雪などで冬用タイヤ規制を実施する区間で、タイヤの点検にかかる時間を大幅に削減でき、渋滞解消が期待されるという。

 これまで冬用タイヤ規制区間では、インターチェンジなどで車を一時停止させ、同社の誘導員がタイヤを目視で点検していた。

 新システムは、走行中のタイヤの溝をカメラで検出。スタッドレスタイヤ特有の溝と判定すれば、モニターと音声で誘導員に知らせ、車を止めずに通過させる仕組みだ。同社の試算では、30分かかった点検を5分に短縮できるという。

 同社管内では昨冬、冬タイヤ規制が約700回実施され、約80カ所で点検が行われた。今冬は、まず5カ所で新システムを試行導入するという。