「シン・ゴジラ」で第2形態のモチーフの一つ 深海生物ラブカの生態解明に挑む (2/2ページ)

東海大学海洋科学博物館で公開されたラブカの赤ちゃん(同館提供)
東海大学海洋科学博物館で公開されたラブカの赤ちゃん(同館提供)【拡大】

  • ラブカの標本について説明する山田一幸さん=東海大学海洋科学博物館(静岡市清水区三保)

 昨年度は卵を収集し、アクアマリンでは過去最長の361日の飼育に成功。今年度は5月に入手した赤ちゃんを6~8月、東海大博物館で56日、アクアマリンで84日それぞれ一般公開した。同博物館で公開した赤ちゃんラブカは体長約15センチ。栄養が入った袋を腹にぶら下げた姿に、訪れた客は珍しいと驚き、ツイッターでも大きな反響があった。

 山田さんによると、ラブカを赤ちゃんの状態から飼育するのは世界で初めて。「今は標本を展示しているが、生態を解明して、お客さんに水槽で成体が泳いでいるところを見せたい」と意気込んでいる。