帰省、出国ラッシュ本格化 成田、羽田からは8万人が出国

 年末の帰省、出国ラッシュが本格化し、空の便は29日、混雑のピークを迎えた。国内線は羽田空港を出発する便の多くが満席となったほか、国際線は成田、羽田両空港からの出国者は約8万1千人と推計される。

 東海道新幹線の下りは、のぞみ1号が名古屋駅発車時で自由席の乗車率が190%を記録。指定席は31日午前にかけてほぼ満席だという。

 高速道路ではいずれも下り線で、東名阪自動車道の鈴鹿インター(三重県)を先頭に16キロ、東名高速道路の大和トンネル(神奈川県)を先頭に15キロの渋滞が発生。ピークは30日となる見込み。

 成田は、保安検査場前に長い列ができた。家族3人でフィリピンに行く埼玉県寄居町の製造業、吉沢絵理香さん(25)は、フィリピン人の祖母らに1歳8カ月の息子を初めて紹介する。「言葉は違うけど、かわいがってくれると思う」と話した。