日本EEZ内で沈没確認 上海沖衝突のタンカー

炎上、沈没したタンカーから流出した油で覆われた海面。右上は日本の巡視船=15日、鹿児島県・奄美大島の西(第10管区海上保安本部提供)
炎上、沈没したタンカーから流出した油で覆われた海面。右上は日本の巡視船=15日、鹿児島県・奄美大島の西(第10管区海上保安本部提供)【拡大】

 第10管区海上保安本部(鹿児島)は15日、上海沖の東シナ海で6日に貨物船と衝突、炎上しながら漂流して日本の排他的経済水域(EEZ)内に入っていたパナマ船籍のタンカーが沈没したことを確認した。

 10管によると15日午前11時ごろ、鹿児島県・奄美大島の西約315キロ付近の海面で発生していた、タンカーから流れ出た油による火災が鎮火。目視やレーダーで船体も確認できないため、沈没したと判断した。

 タンカーはイランの海運会社所有で、軽質原油コンデンセートを積載。イラン人とバングラデシュ人の乗組員計32人が行方不明となり、14日までに3人の遺体が収容されていた。