米心臓専門医、立ち机は健康に良いか調査「座りっ放しより効果」

 スタンディングデスク(立ち机)は本当に体に良いのだろうか。長時間座る生活は糖尿病や高血圧、ある種のがん、不安感などと関連があるとされ、若くして死亡するリスクを全般的に高めると言われる。立ち机は、これに対する論理的な防衛手段だ。だが、ここ数年に数百の研究調査が実施され、立ち机の効果はそれほどでもないと主張する声も目立ち始めた。

 「実際のところはどうなのだろう。立ち机の作業ではどれだけのカロリーが消費されるのだろうか」。この問いに対し、少なくともカロリー消費に関してこれまでで最も本格的な調査を米メイヨー・クリニックの心臓専門医、フランシスコ・ロペスジメネス氏らが実施した。

 答えは、6時間立ち机を使用した場合で約54キロカロリー。オレンジ1個が含むカロリーとほぼ同じで、あまり多いとは言えない。

 この調査では、立ち机の健康上のメリットを調べた約700件の報告をふるいにかけ、十分に厳格と判断できる46件のみを採用し、今回の結果に加えた。

 座っていた場合と立っていた場合とだけを比べるようにし、カロリー消費につながりそうなその他の動きは注意深く排除した。合計で1100人以上の立ち机の利用者を調べた。

 1日54キロカロリーでは多くはない。ただ、4年間続ければ体重は10キロ違ってくる可能性もあると、調査は結論付けた。

 立ち机使用による1分当たりの消費カロリーは女性よりも男性の方が2倍多い傾向があることも分かったという。

 効果は控え目なものだった。それでもロペスジメネス氏は立ち机を支持すると語った。少なくとも30分に1回ずつ「可能な限り多く」立って作業するように勧めるとし、「究極的な目標は座りっ放しにならないことだ」と話した。(ブルームバーグ Rebecca Greenfield)