ウイルスなどの進入95%以上防ぐ「マスク」 ナノファイバー使用、信州大発ベンチャー開発 (1/2ページ)

「N95規格マスク」を手に説明する渡辺圭社長(左)と大沢道取締役=長野県上田市(三宅真太郎撮影)
「N95規格マスク」を手に説明する渡辺圭社長(左)と大沢道取締役=長野県上田市(三宅真太郎撮影)【拡大】

  • 電子顕微鏡で撮影した髪の毛(左)とナノファイバーの比較画像(ナフィアス提供)
  • 信州大学繊維学部発のベンチャー「ナフィアス」が開発した「N95規格マスク」=長野県上田市(三宅真太郎撮影)

 信州大繊維学部(長野県上田市)発のベンチャー企業「ナフィアス」(同市)は、国際基準の防塵性能を満たした「N95規格マスク」を開発した。繊維を極限まで細くした素材「ナノファイバー」を使用したのが特徴で、ウイルスなど微粒子の進入を95%以上防ぐことができる性能を持つという。従来品より大幅な薄型化と軽量化も実現した。感染症対策に取り組む医療機関や官公庁などでの活用が期待される。(三宅真太郎)

 ナノファイバーは、髪の毛(太さ80マイクロメートル)の約400分の1相当の細かな繊維。従来のマスクに使われていた繊維に比べ、約10分の1の細さだという。同大国際ファイバー工学研究所の金翼水(キム・イクス)准教授が平成22年、世界で初めて大量生産を可能にした。この微細な繊維を重ね合わせて開発されたのが、「N95規格マスク」だ。

 同社は27年8月設立。金准教授の研究室で指導を受けた渡辺圭社長(31)と大沢道取締役(32)の2人が、ナノファイバー関連製品の研究開発や製造・販売を行っている。今回の「N95規格マスク」は、金准教授が開発したナノファイバーの量産技術を基に、約3年の歳月を経て完成。不織布の製造販売を手掛ける「亀山製絲」(三重県亀山市)が産学連携で製造を担う。