宮崎、鹿児島両県にまたがる霧島連山の火山活動について、気象庁は15日、新燃岳での噴火活動が低下傾向にあるとして、警戒範囲を火口半径約4キロから約3キロに縮小した。噴火警戒レベルは3(入山規制)を維持する。
また、御鉢では火山性地震が減少したとして、警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)に引き下げ、噴火警報を解除した。
新燃岳は1日に小規模な噴火を起こした後、6日以降は爆発的噴火を断続的に繰り返している。10日には大きな噴石が火口から1・8キロまで飛散し、気象庁は警戒範囲を半径4キロに拡大した。ただ、その後は低周波地震が減少するなど、噴火活動がさらに活発になる兆候はない。
御鉢は、2月9~16日に火山性地震が増え、レベル2になっていた。その後、地震は1日当たり数回と少ない状態が続いており、噴火の兆候は見られないとしている。