「何なら皆さんの会社に是正勧告してもいい」東京労働局長が発言撤回 「不適切」とおわび

 東京労働局の勝田智明局長が3月30日の定例記者会見で、質問した記者に「何なら皆さんの会社に是正勧告してもいいんだけど」と脅しとも取れる発言をした問題で、勝田局長が自身の発言を撤回するコメントを一部報道機関に出していたことが2日、分かった。「不適切な発言でありましたので、改めておわび申し上げる」と謝罪した。

 野党は同日午前、国会内でこの問題に関するヒアリングを開く。勝田局長自身の出席も求めている。

 東京労働局は昨年12月、野村不動産(東京)に対して裁量労働制の違法適用で「特別指導」を実施。国会では、野党が特別指導の手続きなどを定めた法的根拠がないとして、「恣意的な運用だった」と批判している。

 勝田局長は、記者会見でこの件について詳細を問う記者に「多くのマスコミでも違反がないわけではない」とも述べた。