元大蔵次官でJT初代社長の長岡実氏が死去 東京市場の空洞化処理にも尽力

死去した長岡実氏
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 元大蔵事務次官で日本たばこ産業(JT)初代社長、東京証券取引所理事長を歴任した長岡実(ながおか・みのる)氏が2日午後0時58分、老衰のため東京都内で死去した。93歳。東京都出身。葬儀・告別式は親族のみで行った。後日、お別れの会を開く予定。

 東大法学部卒業後、1947年に大蔵省(現財務省)に入省。同期入省に作家の三島由紀夫氏(故人)がいた。官房長、主計局長を経て79年に事務次官に就任。第2次石油危機による不況と財政危機への対応に手腕を発揮した。

 退官後の82年には日本専売公社(現JT)最後の総裁となり、外国たばこの輸入自由化が認められる中で民営化に奔走し、85年にJTの初代社長に就任した。

 88年に東証理事長に就任してからは、バブル崩壊や損失補填の証券不祥事による株式市場不信の高まりと、東京市場の空洞化の処理に尽力。経済審議会(首相の諮問機関)など政府の審議会で要職を務め、97年の財政構造改革法の成立にも重要な役割を果たした。