【地球環境大賞】秋篠宮殿下のお言葉(全文)「優れた技術・知識で世界に貢献を」

授賞式でお言葉を述べられる秋篠宮殿下=9日、東京・元赤坂の明治記念館(桐山弘太撮影)
授賞式でお言葉を述べられる秋篠宮殿下=9日、東京・元赤坂の明治記念館(桐山弘太撮影)【拡大】

 本日、第27回「地球環境大賞」の授賞式にあたり、皆様とともに出席できましたことを、大変うれしく思います。また、このたび各賞を受賞される方々に心からお祝いを申し上げます。

 近年、地球温暖化の防止や生物多様性の保全など、環境諸問題に対する人々の関心や意識は、その高まりとともにグローバルな広がりを見せております。いっぽう、気候変動が大きな要因とみられる自然災害が世界各地で数多く発生しており、わが国においても豪雨や豪雪など、その甚大な被害が人々の生命と生活に大きな影響を及ぼしています。地球環境に関わる問題を考えるとき、自然環境の保全とともに、防災や減災についての意識を今以上に高めつつ、私たちが如何にして自然と共存していくか、その方途を探求する必要性を強く感じます。

 今年で27回目を迎えた、地球環境大賞は、環境を守りながら発展する産業や、持続可能な循環型社会の実現に寄与する製品や技術の開発など、環境保全の取り組みを顕彰することで、社会への貢献を目的として創設されました。そして産業界に始まり、自治体、学校、市民グループへと表彰の対象を広げながら、環境活動に熱心に取り組む人々を広く顕彰することによって、地球環境の保全、人々の環境意識を高めることに貢献してまいりました。

 2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」や、温暖化防止のための新たな国際的枠組みである「パリ協定」が注目を集めるなか、今後とも、わが国は、その優れた環境関連技術や知識をもって世界に貢献していくことが求められましょう。

 終わりに、受賞者をはじめとする皆様が、今後とも地球環境の保全に積極的に取り組んでいかれることを期待するとともに、その活動がより一層広がりを見せることを祈念し、私のあいさつといたします。