南鳥島沖のレアアース埋蔵量、世界需要の数百年分 東大などの調査で判明 (2/2ページ)

南鳥島の南西約310キロの海底で採取された大量のレアアースを含む「夢の泥」
南鳥島の南西約310キロの海底で採取された大量のレアアースを含む「夢の泥」【拡大】

 レアアースは電子機器などの材料に添加すると性能が飛躍的に向上するため、ハイテク産業に欠かせない。世界生産の9割近くを中国が占めており、日本が自由に採掘できる鉱床開拓が急務となっている。

 東大の加藤泰浩教授は「埋蔵量が十分あることが改めて確認できた。今後は引き揚げ方法を早く確立し、鉱床の事業化と産業化を急ぎたい」と話した。