ローカリゼーションマップ

批判の的は中年男性の日常の「上げ底」だ 「エアポート投稿おじさん」に女性が抱く嫌悪感 (1/3ページ)

安西洋之

【安西洋之のローカリゼーションマップ】

 「エアポート投稿おじさん」という言葉を目にしたとき、なんとセンスがいいのだろうと思った。空港ではなくエアポートである。おじさんをコケにする気持ちがよく想像できる。

 「エアポート投稿おじさん」とは空港ラウンジや搭乗口でSNSに投稿するおじさんの「あの習慣」だ。もう説明する必要はないくらい、溢れかえっている現象である。それを若い女性たちがウザいとぼやいている。

 この話題を取り上げた日刊SPA!(電子版)の記事に、以下のような20代女性のコメントが紹介されている。

 「一番の特徴は、空港のラウンジや搭乗口の写真をアップして、そこに一言だけ添えていること。『しばらく旅に出ます』『東京を離れます』とか。でも、一番ムカつくのは『さて、どこに行くでしょう?』というクイズ文ポスト。誰も知りたくねーよ、とつっこんでます。放置しとけばいいのに、頭の悪いそのおじさんの友達がこれにコメントしちゃうんですよね。『もしかして…海外?』とか。どちらも構ってちゃんですよね」(28歳・江東区在住・飲食店勤務・既婚)

 笑うしかない。

 こうした若い女性のコメントに対して「無視すればいいじゃない。ブロックしたら? ネットリテラシー低くない?」「若い子だって同じことやっているじゃない。なんで俺たちは文句言われる?」とコメントするおじさんたちがいる。

 これもまた笑える。なにをムキになっているのだ。若い女性が「行ってきまーす」と空港で投稿すれば、はしゃいでいる様子もかわいく見える。もちろん、おばさんも、はしゃぐ。かわいいかどうかは別にして、おばさんのはしゃぎは市民権を得ている。

 が、おじさんがやると「ナニ、はしゃいでいる?」と白い目で見られる。

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