【高論卓説】台湾産シラスウナギの不漁 日本に影響、激減前提の対策必要 (1/3ページ)

※画像はイメージです(Getty Images)
※画像はイメージです(Getty Images)【拡大】

 台湾ではウナギの稚魚、シラスウナギが記録的不漁だった。シラスウナギの不漁はときどき話題になる。「またか」と受け止められがちだが、今回は、どうもただごとではないようだ。

 シラスウナギは、秋から春にかけて海流に乗って台湾や中国、日本の沿岸に来遊する。日本国内で流通するウナギの大半は、捕獲されたシラスウナギを養殖したものだ。台湾での不漁は、日本への影響が大きい。台湾産のシラスウナギが約半年養殖され、日本の夏の土用の丑(うし)の日向けに出荷されるからだ。

 台湾では、11月から2月までがシラスウナギの漁期にあたる。ところが、今年は3月末まで延期された。そんなことは過去に一度もなかった。

 昨年は12月になってもシラスウナギが海岸に現れず、1月、2月で少し捕獲量が増えたが、3月になると再び姿を消してしまった。

 ウナギの生態に詳しい台湾大学の韓玉山教授によると、シラスウナギの例年の捕獲量は2.4トンだが、今年は1トン程度。最低記録だった2014~15年は1.2トンだった。過去最低を更新する見通しだ。

 シラスウナギは数年ごとに最低記録を更新しながら、右肩下がりに減り続けている。

続きを読む