電子たばこ、実は喫煙に導くツール 若年層の使用急増 米研究 (1/3ページ)

ニューヨーク証券取引所の外で電子たばこを吸うトレーダー(ブルームバーグ)
ニューヨーク証券取引所の外で電子たばこを吸うトレーダー(ブルームバーグ)【拡大】

 電子たばこは従来型たばこの害の少ない代替品として、また喫煙者がたばこをやめるきっかけになり得るものとして、長らく宣伝されてきた。今では114億ドル(約1兆2500億円)規模に成長した電子たばこ産業が、この2つの宣伝文句によって痛手を受けることはなかった。

 だが、新たな研究により、電子たばこはその害が益を大きく上回ることが示された。

 若者16万人が習慣化

 3月に発表された論文の中で、米ダートマス大学ノリス・コットンがんセンターの研究者らは、電子たばこに切り替えることで従来型たばこを控えたりやめたりする人よりも、電子たばこがきっかけで喫煙を始める人の方が多いことを明らかにした。

 同研究が示したのは、2014年の国勢調査データや電子たばこの使用に関する既刊文献を用い、米国では15年に成人の喫煙者約2070人が電子たばこの助けを借りて禁煙したという推定。そして同時に、これまで喫煙したことのなかった約16万8000人の青年や若年成人が、電子たばこを使用した後に喫煙を始め、最終的には日常的な喫煙者になったと推定されることだった。

 研究はさらに、電子たばこの害は従来型たばこと比べて95%低減されるという楽観的な数字に基づく場合でも、電子たばこの使用は14年の1年間だけでも151万年分の余命喪失につながり得るという推定も明らかにした。

続きを読む