働く女性のSNS事情 8割が「ビジネスとプライベート使い分けたい」

 フェイスブックやツイッター、インスタグラムなどのSNSについて、働く女性の8割が「ビジネスとプライベートで使い分けたい」と考えていることが、クラウド名刺管理サービス会社「サンサン」の調査で判明した。対象者全員が、仕事関係者からのフォロー申請を拒否または無視したことがある、と回答した。

 調査は昨年11月、SNSを利用している20~60代のビジネスパーソン547人に実施し、この中から女性265人の回答を集計。今年2月、ヒアリング調査も追加して行った。その結果、「ビジネスとプライベートでSNSを分けたい」人は80%で、SNSで仕事関係者と「つながりたくない」、「ややつながりたくない」と答えた人は約54.7%。フォロー申請を拒否した仕事関係者は、顧客が約64.9%、協力会社が約43.8%だった。

 ヒアリング調査で、30代の営業職女性は「男女の友人数人と遊びに行った翌日、上司から『昨日飲んでたの彼氏?』と聞かれ、友人の投稿で私の行動が知られた。怖くなった」と回答。20代の編集職女性は「先輩から、担当するイベントの告知をフェイスブックでするよう強要された結果、知らない人からのフォロー申請を仕方なく承認。会ったこともない人にプライベートを知られたくないので、学生時代の投稿を消した」とするなど、対応に苦慮している例が見られた。

 仕事関係者とつながっているSNSの種類は、ラインが89.2%でトップ。匿名性の高いツイッターやインスタグラムは少なく、プライベートに限定して利用されている傾向にあった。