レオパレス21の法令違反疑惑が波紋 業績への影響は本当に軽微なのか (2/2ページ)

 これに伴う引っ越しなどの費用は別途、当社(レオパレス21)が負担する」と述べた。また、「施工業者間で界壁不備の発生率に大きな違いはない」という。

◆補修総額は15億円超に上る恐れ

 レオパレス21のリリースを基に試算すると、「ゴールドレジデンス」など6ブランドでは1807棟(1万3791棟÷290棟×38棟)に不備が生じている可能性がある。また、「ゴールドネイル」など2ブランドの現存915棟では835棟で界壁がないと推定される。

 界壁不備は8ブランド合計で2642棟に及ぶことになる。標準的なレイアウトと仮定すると、補修総額は15億8520万円(2642棟×60万円)だ。このほか、工事に伴う引っ越し代金などの諸費用をレオパレス21は負担することになる。

 レオパレス21が5月11日に公表した2018年3月期の決算短信(連結)によると、当期純利益は148億円(前期比27.4%減)、期末の現預金は1065億円となっている。

 今後、確定する設置・補修費と諸費用の負担は「軽微」にとどまるのか。レオパレス21は進捗ごとの開示だけでなく、入居者の安心への配慮も優先すべきだ。

 《東京商工リサーチ特別レポート》大手信用調査会社の東京商工リサーチが、「いますぐ役立つ最新ビジネス情報」として、注目の業界や企業をテーマに取材し独自の視点に立った分析をまとめた特別レポート。随時掲載します。

▼東京商工リサーチ特別レポートのアーカイブはこちら