三菱マテ、JIS不適合の製品出荷 本体の品質問題は初、認証取り消し

三菱マテリアル本社の入る経団連会館=東京都千代田区(桐原正道撮影)
三菱マテリアル本社の入る経団連会館=東京都千代田区(桐原正道撮影)【拡大】

 三菱マテリアルは8日、香川県直島町の直島製錬所で製造したコンクリート原料について、日本工業規格(JIS)に適合しないにもかかわらず、JIS製品として出荷していたと発表した。認証機関の日本品質保証機構(JQA)は、同日付で製品のJIS認証を取り消した。

 三菱マテリアルは、昨年11月に子会社の三菱電線工業(東京都千代田区)などで製品データ改竄(かいざん)が発覚。問題製品の出荷先は延べ800社以上にのぼるが、本体で品質問題が発覚したのは初めて。

 JIS不適合が判明したのは、2015年1月~18年5月に納入したコンクリート原料の「銅スラグ骨材」で、納入先は5社。規格外の検査データを規格内として成績書に書き込んでいたほか、2回の再試験が必要なのに1回で済ませるなどしていた。JQAの要請を受け、既に出荷は停止しているという。

 同社は意図的ではなく、見落としや計算ミス、試験規定の変更を忘れていたことが理由と説明している。ただ、同社はデータ改竄発覚を受けて実施した臨時検査で4月には問題を把握しており、情報開示の姿勢を問われそうだ。