西日本の台所に激震…福岡市場機能不全の危機 青果牛耳る業者が“連続”架空取引 (3/3ページ)

 過去の不祥事で外部から役員を招聘したが、ガバナンス(企業統治)やコンプラ意識の徹底までに至らず、今回の職員の架空取引を防げなかった。

 福岡大同青果は、不正取引を行った2人の告訴を検討している。真相究明は当然だ。福岡の食を揺るがす事態を招いた現実を直視し、組織見直しも避けられない。

 だが、一番必要なのは今後の対応を自ら決定する“責任感”だろう。

 《東京商工リサーチ特別レポート》大手信用調査会社の東京商工リサーチが、「いますぐ役立つ最新ビジネス情報」として、注目の業界や企業をテーマに取材し独自の視点に立った分析をまとめた特別レポート。随時掲載します。

▼東京商工リサーチ特別レポートのアーカイブはこちら