火星で地表の4分の1覆う超巨大嵐 探査車オポチュニティー、太陽光遮られ休眠

無人探査車キュリオシティーが捉えた火星の嵐。7日(左)よりも、10日(右)は大気中のちりが増加している(NASA提供・共同)
無人探査車キュリオシティーが捉えた火星の嵐。7日(左)よりも、10日(右)は大気中のちりが増加している(NASA提供・共同)【拡大】

 米航空宇宙局(NASA)は13日、火星で観測史上例がないほど大規模な嵐が起きて、地表で活動を続ける無人探査車オポチュニティーが10日から休眠状態に追い込まれたと発表した。嵐で舞ったちりが太陽光を遮り、ソーラーパネルで十分な電力を得られなくなったためだという。

 オポチュニティーは2004年から火星表面で岩石の分析などを続ける長寿探査車。老朽化もあり活動継続が危ぶまれるが、担当者は記者会見で「嵐が収まれば復活するだろう」との見通しを示した。車両の温度が極端に下がると危険だが、今いる場所の季節は夏に向かい、ちりの温室効果もあるため「希望を持っている」とした。

 嵐は5月末に始まり、当初は局所的な強風だった。徐々に拡大し、今月10日ごろには火星表面の4分の1ほどをのみ込むまでになった。北米とロシアを合わせた広さに近いという。大気中のちりの量を示す指標は通常の20倍近くになり、オポチュニティーの周りはほぼ真っ暗とみられる。

 火星の裏側で活動する別の探査車キュリオシティーには今のところ影響はないという。(共同)