ミツバチの死亡率上昇、気候変動影響か (1/2ページ)

 ミツバチに関する年次調査で、米国の養蜂家らが過去1年で死亡するミツバチの数が増えたと報告していることが分かった。気候変動によりもたらされた不安定な気象パターンが原因の可能性があるという。

 米オーバーン大学とメリーランド大学の研究者らが5月に発表した調査報告によると、米国の養蜂家らは3月31日を期末とする1年間に、「コロニー」と呼ばれるミツバチの群れの40%が突然死したと報告した。前年調査の33%から増加した。

 蜂群崩壊症候群(CCD)と呼ばれる原因不明の現象とミツバチの死亡率上昇が重なり、ハチの消滅率の上昇はここ10年、農業分野の懸念材料となっている。ハチの死亡率が高まれば、養蜂家や農家にとっては受粉費用の増加につながるからだ。

 昨年は、秋に南部の州がハリケーンに襲われ、冬は異常な気温パターンや頻繁な嵐の到来に見舞われた。そのためハチの給餌パターンが狂い、病気に対する脆弱(ぜいじゃく)性が高まった可能性があると、調査を取りまとめたオーバーン大学の助教、ジェフリー・ウィリアムズ氏は指摘する。

 「気候や気象の変化はハチの食糧探しに影響する。すでに危機にひんしているハチが急激な気象変化に直面したら、うまく対応できないであろうことは明白だ」と同氏は話す。

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