「文科省に泥を塗った」 次官候補の収賄に職員怒り (1/2ページ)

局長が受託収賄容疑で逮捕された文部科学省=4日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影)
局長が受託収賄容疑で逮捕された文部科学省=4日午後、東京都千代田区(鴨川一也撮影)【拡大】

 「文部科学省に泥を塗った」「信じられない」。文科省の私立大学支援事業で便宜を図る見返りに、受験した自分の息子を合格させてもらったとして、科学技術・学術政策局長の佐野太(ふとし)容疑者(58)が受託収賄(じゅたくしゅうわい)容疑で逮捕された4日、文科省内には衝撃が走った。佐野容疑者は「文科省のエースの一人で将来の事務次官候補」(幹部)とされる一方、逮捕容疑となった事業への具体的な関わりは不明で、省内では「どうやって関与できたのか」との困惑も広がった。

 文科省内に佐野容疑者の逮捕の一報が入ったのは4日夕。国会対応で多くの幹部が不在の中、若手職員らが問い合わせに追われた。幹部の一人は、事務次官を含め40人以上が処分された昨年の違法な天下り斡旋(あっせん)問題を踏まえ、「文科省は再建途上にあったのに、また泥を塗られ国民の信用を失う事態となった。佐野さんには『いい加減にしてくれ』と言いたい」とぶちまけた。

 「就職活動中の大学生による官庁訪問の時期だけに、大学生の希望先に影響があるのではないかと気がかり」と話すのは中堅職員。主要ポストを歴任した佐野容疑者について「旧科学技術庁のエースとして将来を嘱望されていた。仕事ぶりはツボを押さえて的確な判断をする人で、子供の入試のために将来を棒に振るとは思えない」と驚きを隠せない様子だった。

続きを読む