シェアハウス訴訟で初弁論 物件購入者が賠償請求

 女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営していた不動産会社「スマートデイズ」(東京、破産手続き中)が、実現不可能な高利回りをうたって投資を募ったとして、物件の購入者13人が同社の元役員らに計約2億円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が11日、東京地裁で開かれた。

 訴状によると、スマート社は物件を借り上げて入居者にまた貸しし、1年ごとに購入額の8%の家賃収入を30年間保証すると宣伝。シェアハウス用物件を販売していた。原告の13人は相場より割高な物件を購入させられた上、長期間高利回りが得られるとだまされたと主張している。

 全員がスルガ銀行(静岡県沼津市)から1億円を超える融資を受けて物件を購入。スルガ銀では融資の審査書類の改竄が発覚し、外部の弁護士でつくる第三者委員会が調査している。