西日本豪雨 台湾が義援金2000万円贈呈 「台日は互いに助け合う伝統」

谷崎泰明・日本台湾交流協会理事長(右)に義援金を贈呈する謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表=12日、東京都港区
谷崎泰明・日本台湾交流協会理事長(右)に義援金を贈呈する謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表=12日、東京都港区【拡大】

 台湾の駐日大使に当たる謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表は12日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の東京本部(東京都港区)を訪れ、西日本豪雨の被災地に対する義援金2000万円の目録を谷崎泰明理事長に手渡した。

 謝氏は「被害のニュースを見るたびに一日も早く支援したいと思っていた。台湾と日本は自然災害が多く、(互いに)助け合う伝統が確立している」と話した。交流協会によると、義援金は日本赤十字社に託される。

 日台間に正式な国交はないが、災害支援は活発に行っている。2011年の東日本大震災の際、台湾は緊急援助隊を派遣し、国・地域別で最大規模の義援金約200億円を提供。16年の熊本地震でも見舞金を贈った。今年2月の台湾東部地震では、日本の専門家チームが高性能の器材を携行し現地入りした。