データ改竄で神戸製鋼を起訴 担当者4人は不起訴 東京地検特捜部 (1/2ページ)

神戸製鋼所神戸本社=神戸市中央区(沢野貴信撮影)
神戸製鋼所神戸本社=神戸市中央区(沢野貴信撮影)【拡大】

 大手素材メーカー「神戸製鋼所」の性能データ改竄(かいざん)事件で、東京地検特捜部は19日、不正競争防止法違反(虚偽表示)罪で法人としての同社を起訴したと明らかにした。立川区検が立川簡裁に起訴した。不正に関与したとして法人とともに書類送検された現場担当者4人については不起訴とした。起訴猶予とみられる。

 起訴状によると、平成28年9月~29年9月、アルミニウムや銅製品を製造する真岡(もおか)製造所(栃木県真岡市)と長府(ちょうふ)製造所(山口県下関市)、大安(だいあん)製造所(三重県いなべ市)で、顧客と合意したアルミなどの性能基準を満たしていないにもかかわらず、虚偽の証明書を計305通作成し、顧客に示したとしている。

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