赤プリ再開発で「過労自殺」 残業月127時間 五輪めぐり工事急ピッチ

 グランドプリンスホテル赤坂(通称赤プリ)跡地(東京都千代田区)の再開発に携わった厨房(ちゅうぼう)設備の製造・設置などの会社に勤める東京都内の男性=当時(52)=が、最長月127時間の残業で過労自殺したことを20日、遺族側弁護士が明らかにした。遺族らは同日、渋谷労働基準監督署に労災申請。2020年東京五輪・パラリンピックの開催に向けて、都内の建設工事が急ピッチで進められており、遺族側は「極度の長時間労働を強いられている」と訴えた。

 弁護士によると、男性は同社に26年間勤務しており、平成28年2月ごろから、赤プリ跡地に建設していた飲食店などの厨房設備の現場監督をしていた。同年5月に自宅近くの橋から飛び降りた。遺書が残されていたことから警察は自殺と判断した。

 母親宛ての遺書には「苦しい思いばかりさせ、今日最大の苦しみを味わわせてしまうこと、お許しください」などと記されていた。

 同社は「会社として長時間労働とは認識していないが、調査には真摯(しんし)に対応してまいりたい」とコメントした。

 五輪をめぐっては、新国立競技場の建設工事に従事していた男性=同(23)=が最長月190時間の残業で過労自殺し、労災認定されている。