「和菓子と日本酒」のマリアージュ オトナの文化の味わい、各地で人気上昇中 (3/3ページ)

力強い味わいの純米吟醸酒「紅梅」に合わせた塩味の効いた和菓子「月ヶ瀬」=中村与三郎ならまち本店(奈良市)
力強い味わいの純米吟醸酒「紅梅」に合わせた塩味の効いた和菓子「月ヶ瀬」=中村与三郎ならまち本店(奈良市)【拡大】

  • 奈良市で開かれたイベント「オトナの女性が日本の伝統文化を楽しむ集い」。日本酒と和菓子の意外な組み合わせを楽しむ参加者たち=奈良市■■

 お酒のイメージ脱却を

 もう一つの酒所の灘五郷にある白鶴酒造(神戸市東灘区)は、神戸らしく洋菓子との組み合わせも模索する。クリスマスやお正月、バレンタインなど家族でお菓子を食べる機会が多い冬の季節に「スイーツとお酒」フォトコンテスト(平成29年12月22日~30年2月22日)を開催。日本酒と菓子を楽しむ写真をWEB上で募集した。「美味しそうで賞」「意外で賞」などの賞を設け、従来の日本酒のイメージから脱却できるようなシーンを幅広く募集。応募総数は135件に登った。

 「日本酒の原材料は米と麹のみですが、造り方によって味の濃淡があったり、飲む温度によって味わいが異なったりします。料理とのバランスやハーモニー、料理の後味を洗い流すウオッシュ。その三つの相性が合うものが味わいを深めます」と同社広報担当の大岡和広さん。

 同社では長年、日本酒と料理との味わいの研究を重ねており、平成18年からは菓子との楽しみ方も提案。28年にスイーツキャンペーンを実施するにあたっては、菓子とのさまざまな組み合わせを試みた。和菓子では、くりきんとんなどの濃厚な味わいが日本酒と合ったほか、菓子自体に洋酒を使う洋菓子も日本酒と相性がよかった。チョコレートやマドレーヌなどの焼菓子、ショートケーキにも合うといい、今後もスイーツと日本酒の幅広い楽しみ方を提案していくという。

 お互いを引き立て合うという菓子と日本酒のマリアージュ。オトナの文化の味わいを、楽しんでみてはいかが。