猛暑・熱波が世界の安全を脅かす 難民、内戦、国際紛争…国内外の最新の状況を探る (1/3ページ)

国内観測史上最高の気温「41.1度」を表示する埼玉県熊谷市内の温度計=7月23日
国内観測史上最高の気温「41.1度」を表示する埼玉県熊谷市内の温度計=7月23日【拡大】

  • エチオピア東部ソマリ州で干魃に見舞われ、木の下に避難する家族ら=2017年9月(WFP/PETER・SMERDON提供、共同)
  • 安全保障理事会で温暖化問題について発言するアミナ・モハメド副事務総長=7月(国連提供)
  • 2018年6月の世界の平均気温に関する米航空宇宙局(NASA)の画像。1951~80年の平均との差を示す。高緯度地域で高温が目立つ(NASA提供)

 日本をはじめ北半球の各地で猛暑や熱波が続き、地球温暖化との関連も指摘されている。国連の安全保障理事会では温暖化が食糧問題の深刻化などを通じて世界の安全保障を脅かすとの議論も始まった。一方で、顕在化するリスクを前にした政府や企業の対策も進み始めた。国内外の最新の状況を探った。

 「大気中の二酸化炭素(CO2)の濃度が高くなれば熱波や洪水、干魃(かんばつ)、山火事のリスクが高まるとされる。そして、私たちは今、これらの現象がどんどん頻繁に起こっているのを目にしている」-。

 7月11日、地球温暖化問題を議論した国連の安全保障理事会の会合で、アミナ・モハメド国連副事務総長は、こう述べ、「温暖化は急速に進み、その脅威は今や現実のものとなった。それは単なる環境問題ではなく、世界の安全保障と不可分に関連するまでになってきた」と警告した。

 会合では、干魃で食糧生産が駄目になったり、家畜が死んだりといった影響が各地で顕在化していることが報告され、これが難民の発生、内戦や国際紛争の原因となっているとの声が相次いだ。

 ソマリアやエチオピアなどがある「アフリカの角」「サヘル」と呼ばれるサハラ砂漠の南縁地域、西アフリカなどで温暖化との関連が指摘される自然災害の多発が、政治情勢と治安の悪化を引き起こしていると言う。

テロ団体、生活の糧を失った若者をターゲットに