猛暑・熱波が世界の安全を脅かす 難民、内戦、国際紛争…国内外の最新の状況を探る (2/3ページ)

国内観測史上最高の気温「41.1度」を表示する埼玉県熊谷市内の温度計=7月23日
国内観測史上最高の気温「41.1度」を表示する埼玉県熊谷市内の温度計=7月23日【拡大】

  • エチオピア東部ソマリ州で干魃に見舞われ、木の下に避難する家族ら=2017年9月(WFP/PETER・SMERDON提供、共同)
  • 安全保障理事会で温暖化問題について発言するアミナ・モハメド副事務総長=7月(国連提供)
  • 2018年6月の世界の平均気温に関する米航空宇宙局(NASA)の画像。1951~80年の平均との差を示す。高緯度地域で高温が目立つ(NASA提供)

 先住民団体の代表は会合で「サヘル地域では、熱波や干魃が原因で生活の糧を失った若者をターゲットに、テロリスト団体がメンバーを集めている実態がある」と報告。安保理では今後、国際的な安全保障と温暖化の関連の議論を深めることになった。

 2015年には、産業革命以降の世界の平均気温上昇を2度より十分に低くするとの目標を盛り込んだパリ協定が採択された。

 だが、英石油大手、BPによると、14~16年にかけて微減か前年並みにとどまっていたエネルギー起源のCO2の排出量が17年は前年比で1.6%の増加に転じた。CO2排出量が多い石炭の利用が日本などいくつかの国で増えたことが一因で、目標達成に必要な大幅排出削減の道は遠い。

 今春には大気中の月平均CO2濃度が過去最高の410ppmを記録。世界気象機関(WMO)によると15、16、17の3年間は観測史上最も暑い年であるなど、温暖化の進行には歯止めがかからないのが実情だ。

 温暖化進行 「短時間の豪雨」警告

 日本ではこの夏、過去に例のないような雨が短時間に降った西日本豪雨で大きな被害が発生した。7月23日には、埼玉県熊谷市で41.1度と国内最高記録を5年ぶりに更新するなど、連日の猛暑に襲われた。

 世界気象機関(WMO)によると、豪雨や熱波、干魃などは日本に限らず、北半球の各地で起こっている。

アルジェリアでは51.3度を記録