【水と共生(とも)に】海外からの援助頼み、インドの水インフラ (1/4ページ)

インド・ニューデリーで、水を求めて給水車に押し寄せる住民ら=6月(ロイター=共同)
インド・ニューデリーで、水を求めて給水車に押し寄せる住民ら=6月(ロイター=共同)【拡大】

  • 西部ムンバイのスーパーマーケットに並ぶ清涼飲料水。食品各社はペットボトルのリサイクルといった環境対策を進めている(ブルームバーグ)
  • ウォーターインデア展示会=ニューデリー市(筆者撮影)

 「21世紀はインドの時代」といわれるほど、インド経済が急成長している。事実、経済成長率は7%近くを維持している。では、水インフラの整備や水ビジネスはどうなっているのか。インドの水ビジネス事情を紹介する。

 国際通貨基金(IMF)が昨年発表したインドの2017年の名目国内総生産(GDP)は2.6兆ドルだった。これは中国の20%、米国の13%程度でしかない。なのになぜ、これほどまでにインドが注目されるのか。それは、経済成長率の高さにある。13年から年6~7%の経済成長を遂げている。

 インドの総人口は現在、13億4000万人(推計)。このうち、中間所得層(年収100万~200万円程度で家電などが買える層)は1億~2億人程度とみられている。その中間層が20~30年にかけて6.2億人に跳ね上がるとみられており、その約半分が30歳以下と若い。これが、インド市場が世界中から注目される理由である。

 下水処理など体制整わず

 インド全土の年間降水量は約4000立方キロメートルだが、雨期(6~9月)の3カ月間に集中しているため、利用可能な水源は690立方キロメートルしかない。しかも、その降水量は州(国内29州)によって大きく異なる。

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