「営業83年」さよなら築地 (1/2ページ)

築地市場名物の小型運搬車「ターレ」に乗って手を振る市場関係者ら(納冨康撮影)
築地市場名物の小型運搬車「ターレ」に乗って手を振る市場関係者ら(納冨康撮影)【拡大】

 世界最大級の魚市場を有し、「日本の台所」として親しまれた築地市場(東京都中央区)が6日、最後の営業を終えて83年の歴史に幕を下ろした。和食文化の象徴だった「築地ブランド」は、都の中央卸売市場として11日に営業を開始する豊洲市場(江東区)に、当初より約2年遅れで引き継がれる。関係者によると、約900店ある場内の店舗のうち約30店舗が移転せずに廃業するという。

 この日も早朝から通常通り競りが行われ、威勢の良い声が飛び交った。築地の象徴でもあるマグロの最高値は438万5千円(青森・大間産、162.4キロ)だった。都は休業日の7、8日に加え、9、10日を臨時休業日に設定し、豊洲への引っ越し期間に充てる。

 約23ヘクタールの敷地がある築地市場では水産物約480種類、青果物約270種類を扱い、世界でも有数の規模。出入りは1日4万人以上に上った。

 一方で、老朽化に伴う再整備・移転は昭和40年代から都政の懸案となった。都は平成13年に豊洲への市場移転を決定、舛添要一前知事時代の27年には当初の開場日を28年11月7日に決めたが、同年8月に就任した小池百合子知事が移転延期を表明した。

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