“インスタ映え”する体験型消費が生んだ「新しい小売りの形」 (1/2ページ)

体験型消費へのニーズが高まっている(ブルームバーグ)
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 米ニューヨークで、アイスクリームをテーマにした展覧会「ミュージアム・オブ・アイスクリーム」が人気を集めた。チケットはすぐに売り切れてしまうことも多く、デビッド・ベッカムさんやビヨンセさんらセレブに加え、幸運にも参加できた一般の人々も競って写真投稿サイトのインスタグラムに写真を投稿した。

 サンフランシスコにあるミュージアム・オブ・アイスクリームは「博物館」ではない。ポップアップ展で、年齢にかかわらず誰でも楽しめる遊び場だ。

 ニューヨークで7月から期間限定で開催されたこちらも“インスタ映え”するイベント「ロゼマンション」と8月からの「キャンディートピア」ではロゼワインやキャンディーを視覚的に「体験」できた。

 自撮り好きな人々を集めるこうしたイベントを何と呼べばいいのか。コンテンポラリーアート誌「イーブン」の編集者、ジェーソン・ファラゴ氏は文化的な価値があるのか、「頭を使わないインスタグラムに最適化された遊園地のアトラクション」なのかと問い掛ける。ミュージアム・オブ・アイスクリームの共同創設者、マニシュ・ボラ氏によれば、そのどちらでもない。新しい小売りの形だ。

 ハーバード・ビジネス・レビュー誌が1990年代後半に「エクスペリエンス経済」という造語で示したコンセプトが根付いたのはほんの最近だ。米コンサルタント大手マッキンゼー・アンド・カンパニーのシニアパートナー、ウォーレン・テイクナー氏は「新しい会社も古い会社もますますビジネスにヘビーな体験的要素を取り入れようとしている」と指摘する。投資マネジメント会社JLLの小売り調査ディレクター、ジェームズ・クック氏は「エンターテインメントが新しいアンカーになろうとしている」とし、長期的な可能性を見据える。

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