「メルケル後継レース」号砲 ドイツ与党CDU、来月に党首選 (1/2ページ)

アンネグレート・クランプカレンバウアー氏(ブルームバーグ)
アンネグレート・クランプカレンバウアー氏(ブルームバーグ)【拡大】

  • イェンス・シュパーン氏(ブルームバーグ)
  • ダニエル・ギュンター氏(ブルームバーグ)
  • アーミン・ラシェット氏(ブルームバーグ)

 ドイツのメルケル首相が与党・キリスト教民主同盟(CDU)党首として再選を目指さないと決断したことから、後継レースの幕が開いた。CDU次期党首となれば、メルケル氏退任後のドイツ首相の座も見えてくる。党首選が行われる12月のCDU党大会に向け、名乗りを上げた候補者は以下の通りだ。

政敵も復帰の好機

 【アンネグレート・クランプカレンバウアー=CDU幹事長、56歳】

 メルケル首相が後継者を選べるとすれば、フランスとの国境沿いにある小さな州、ザールラント州の元首相、クランプカレンバウアー氏を指名するだろう。同氏はメルケル氏同様、CDU内のリベラル派に属するが、移民や同性婚などの問題ではより保守的な姿勢を持つ。メルケル氏側近とみられているため警戒する向きもあるが、このような保守的な姿勢がCDU党員の幅広い支持を集める可能性がある。

 【イェンス・シュパーン=保健相、38歳】

 メルケル首相の穏健路線に不満を抱くCDU保守派の代表的政治家。首相の移民政策やイスラム教の女性服ブルカ着用を辛辣(しんらつ)に批判して保守派の支持を勝ち得、その支持を基盤に閣僚に指名された。ただ、閣内に入ってからは舌鋒(ぜっぽう)が鈍り、存在感がやや薄らいでいる。

 【フリードリヒ・メルツ=メルケル首相の政敵、元CDU・CSU院内総務、62歳】

 ドイツ下院のCDU・CSU院内総務を務めた経験があるメルツ氏は、メルケル首相が最高権力に上り詰める中で脇へ追いやられた多くの政敵の一人だ。メルツ氏にとって、12月の党首選挙は政治の表舞台に復帰する好機になる。メルケル時代が続く中でメルツ氏は政界を去り金融業界で働いていたため、党内の企業寄り派閥と関係が深い。

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