文化体験に「セルフクレンズ」…地域のコミュニティーを守り継ぐ、お寺の新しい活用法に迫る (1/3ページ)

 ここ数年、若い世代の間で「お寺」が静かなブームになっている。御朱印を集めたり、仏像を鑑賞したり、座禅や瞑想を行う人が増えている。書店をのぞいても、お寺巡りや仏像のガイドブックをよく見かける。また、お寺の情報を掲載したフリーペーパーも増えている。

 お寺と言えば、一般の人にとっては観光目的で訪れるか、葬儀や法要ぐらいしか接点がないものだ。しかし最近は、お寺を拠点とした交流が盛んに行われている。伝統文化を学んだり、心身をリフレッシュしたりなど新しい利用法が若い世代を中心に広がっている。

 そんなブームを後押ししているのが、お寺の情報を集めたポータルサイトである。

 ▼お寺と人々との良き橋渡し役に

 一般社団法人「お寺の未来」が運営する「まいてら」は、全国各地のお寺で開催されている体験講座を掲載している。座禅、法話会、写経、御朱印、ヨガ、グリーフケア(身近な人と死別し悲しんでいる人が、その悲しみから立ち直れるようそばにいて支援する事)など多彩な講座があり、お寺と人々との良き橋渡し役になっている。

若い世代の間で、静かなブームになっているお寺や神社。日常から離れ、体験を通して心をリフレッシュする場所として注目されている

若い世代の間で、静かなブームになっているお寺や神社。日常から離れ、体験を通して心をリフレッシュする場所として注目されている

 お寺と神社両方をカバーしているのが「お寺ステイ」。こちらも様々な体験ができる寺社が掲載されているが、どれもなかなか本格的だ。

 例えば、東京都心のお寺で開催される和菓子作り体験会は、京都の老舗菓子店が使用している伝統的な木型を使い、和三盆を材料として昔ながらの干菓子を作る。参加した人は「桜、梅、うさぎ、千鳥などの木型を使ってお干菓子作りを初めて体験しました。木型からポンっと成型した干菓子が落ちると、形が現れ、うれしくなって感動しました」と感想を寄せている。

御岳山では地元の神社で「ご祈祷」体験