台湾政財界の知日派重鎮、江丙坤氏が死去


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 東京スター銀行会長で、台湾政財界の知日派重鎮、江丙坤(こう・へいこん)氏が10日夜、台北市内の病院で死去した。85歳だった。

 江氏は日本統治時代の1932年、台湾中部・南投県での生まれ。71年に東京大学で博士号(農業経済学)を取得し、李登輝政権で経済部長(経済産業相に相当)などを務めた。

 中国国民党の副主席を経て2008年、馬英九政権下で対中国窓口機関、海峡交流基金会の董事長(会長)となり、中台間の自由貿易協定(FTA)に相当する経済協力枠組み協定(ECFA)を締結に導いた。

 経済担当閣僚だった1999年、日台間の企業交流会「三三企業交流会」を設立し、後に同会会長を務めるなど日台交流に尽力した。14年にスター銀行会長に就任。15年には旭日重光章を授章した。

 江氏は今月8日夜、台北市内のホテルで倒れ、搬送先の病院で動脈剥離の緊急手術を受けていた。(台北 田中靖人)