「大阪人の日常」を提供 商店街の空き店舗をホテルに、ディープな体験が人気 (1/5ページ)

セカイホテル布施近くにある商店街=大阪府東大阪市
セカイホテル布施近くにある商店街=大阪府東大阪市【拡大】

  • 外観とは一転、現代風にリフォームされたセカイホテル布施のフロント兼ラウンジ=大阪府東大阪市
  • 6人が泊まれるセカイホテル布施2階のドミトリー部屋。テレビなどはないが、1人分のスペースは広めに設計している=大阪府東大阪市
  • 改修工事を終えた花園ラグビー場
  • 商店街の空き店舗をリフォームしてオープンしたセカイホテル布施。外観は洋服店のままで、左上の小さな看板と正面ドアにあるマークがホテルであることを示す=大阪府東大阪市

 庶民の街・大阪府東大阪市の近鉄布施駅近くの商店街に異色のホテルが登場した。空き店舗を改装して宿泊施設とし、商店街を利用してもらう地域全体をホテルと見立てた「セカイホテル布施」だ。宿泊客には商店街の飲食店で店主や酔っぱらい客ともふれあい、地域の日常を体験してもらうディープな「ツアー」も企画する。「クセは強いが、他人との距離が近い大阪ならではのコンセプト」とホテルの広報担当者。地元商店街も活性化の起爆剤になると期待する。2025年の万国博覧会(万博)の大阪開催も決まり、大阪を訪れる外国人も多く見込まれ、「大阪人の日常生活の体験」を提供するという新ビジネスに注目が集まる。(勝田康三)

 外観は婦人服店のまま

 近鉄布施駅から南に徒歩10分ほどのみやこ町商店会の一角にセカイホテル布施がある。西側の布施本町商店街など、大きな商店街ともつながる。9月25日にオープンしたものの、外観は閉店した元の婦人服店のままで、ホテルとはすぐに気づかない。店舗上部にある小さな看板と正面玄関のガラス窓に屋号が示されている程度だ。

 ところが中に入ると一変する。

 フロントと一体化したラウンジなどは、真新しい照明やソファが配置されるなど、おしゃれな雰囲気。装備品は地元の工場で製造されたオーダーメードで、広報担当の三谷昂輝(こうき)さん(24)は「ものづくりの町で知られる東大阪のホテルなので、地元産にこだわった」と説明する。

「分散型ホテル」として営業