メイ英首相の党首信任問う 政治的危機 EU強硬離脱の可能性

 英保守党議員委員会(1922年委員会)のブレイディ委員長は12日、メイ英首相の保守党党首信任投票を同日実施すると発表した。信任投票開始に必要な与党保守党議員48人の書簡が集まった。投票は午後6~8時(日本時間13日未明)に行われる。158票以上の不信任票でメイ氏の不信任が成立する。

 欧州連合(EU)の離脱期限である2019年3月29日までわずか16週間を残す中で、英国は政治的危機に直面することとなった。これにより、EUの強硬離脱への警戒感がさらに高まった。報道を受け、ポンドは上げ幅を縮小した。

 メイ氏はこれまでハント外相やラッド労働年金大臣といった閣僚からは支持を得ているが、EUに懐疑的な欧州調査グループが「メイ氏の欧州離脱案は、英国が必要とするものを備えていない」として、メイ氏の辞任を要求する声明を提出した。

 同調査グループのリースモグ議長とベーカー副議長による声明は「メイ氏の離脱案を進めれば政府は機能しなくなる」としている。

 メイ氏の辞任を求める声は10日、同氏が離脱案の承認を問う議会投票の延期を決定したことをきっかけとして高まった。メイ氏は決定に際して、投票をすれば否決されるだろうと認めており、離脱条件についてEUとの新たな協議が可能か検討していた。(ブルームバーグ Tim Ross)