仮想通貨バブルの崩壊を尻目に着々と進化、基盤技術「ブロックチェーン」の今 (2/3ページ)

左からモデレータを務めたコルク代表の佐渡島庸平氏、ビットバンクの廣末紀之CEO、R3の山田宗俊氏
左からモデレータを務めたコルク代表の佐渡島庸平氏、ビットバンクの廣末紀之CEO、R3の山田宗俊氏【拡大】

  • ビットバンクの廣末紀之CEO
  • R3の山田宗俊氏

 去年からブロックチェーンが注目を浴びている。なぜ今か?

 廣末:昨年注目されたのは仮想通貨の投機的な暴騰によるもの。(ビットバンクの)創業当時、ビットコイン好きが日本に集まっていた。ギーク中のギークが集まっていた。僕も入り浸って、仮想通貨を使ってどうやったら世の中が良くなるのか? と話し込んでいた。マウントゴックス事件のとき、新聞では詐欺だ、円天だという騒ぎになった。その混乱の最中も、ビットコインは正確な動作を続けていた。これはデジタルアートだと思った。世の中はイメージで誤解しているが真実は違うと確信があったので、10年に1度のビジネスチャンスに見えた。

 山田:金融機関が送金システムを作る。また別の金融機関もお金をかけて別の送金システムを作る。これって一個じゃダメなの? という問題意識が(自分の中に)あった。ブロックチェーンの技術を使えば、アプリは(各行が)共通で使えるが、台帳、ブロックチェーンは自行で持てる。こういう仕組みがブロックチェーンだと可能なんだ、と気づいた。1社10億円かけている仕組みは10社だと100億円かかる。しかしブロックチェーンを使えば、10億円で仕組みが作れると。

 2018年は、金融以外の部分でのBCの実証実験が進んでいった印象を持っている。例えば広告業界に、アドフラウド、広告詐欺がある。ユーザーが広告を見てクリックすればいいが、ロボットがクリックするような詐欺だ。これを防ぐ方法は難しいが、ブロックチェーンとAIを組み合わせることで防ぐ仕組みを作っている会社が出てきている。土地登記などでブロックチェーンを活用している会社も出てきている。

 2019年は、ブロックチェーン、仮想通貨はどうなっていく?

 廣末:交換所はインターネットでいえばプロバイダ。ここから(一般に技術が)浸透してくると、インターネットでいう広告やeコマースが進展していく。より身近に仮想通貨やブロックチェーンが活用できる、アプリケーションの発展フェーズに入る。

 山田:技術の組み合わせがトレンドとして出てきている。IoT、AI、ブロックチェーンを組み合わせるというのは壮大な話。一企業が単独では行えない。業界別コンソーシアムが立ち上がってくると思う。海外では自動車業界でMOBIというブロックチェーンのコンソーシアムが立ち上がっている。日本では、まだカード業界、証券、不動産コンソーシアムくらいだが、いろんな形で立ち上がってくるだろう。

ブロックチェーンによって生活はどう変わる?