社会・その他

なぜ2018年の中国人は「日本のウイスキー」に飛びついたのか? (1/3ページ)

 数年前の「爆買い」が落ち着いたとはいえ、いまだに旺盛な中国人の間での日本商品人気。中国本土から訪日して買う人だけでなく、最近は越境ECの利用や、「ソーシャルバイヤー」と呼ばれる日本在住の個人バイヤーからSNS経由で購入するケースも増加している。

 少子高齢化を背景に食品をはじめ内需が先細りする中、中国需要を当てにする日本企業も少なくない。実際に2018年、どのような日本商品が人気だったのか。中国向けマーケティング支援を手掛けるトレンドExpress(東京都千代田区)によるSNSデータの分析結果をひもとくと、特に飲食品でちょっと意外な結果が見えてきた。

 ウイスキーは中国で「かっこいい」

 同社は中国版Twitterとも呼ばれるSNS「ウェイボー」の1~10月分データを集計し、日本商品を「買った」と投稿した口コミを分析。計約744万件と前年比約100万件増になり、依然として日本商品の高い人気をうかがわせた。

 トップ人気となった商品はピジョンのベビースキンケア用製品「薬用ローション(ももの葉)」。カテゴリー別でも1位が「コスメ・美容」で、2位に「衛生・健康」、3位「医薬品」と続く。美容・ヘルス系や乳児向け商品に人気が集まった。肌や口に触れる商品ジャンルで、従来通り日本製品への高い信頼感が表れた。

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