欧州サッカークラブ、中国のファン獲得にしのぎ 交流拠点開設へ

 サッカーのイングランド・プレミアリーグの名門、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)、マンチェスター・シティ(マンC)といった欧州の名門サッカークラブが中国のサッカーファン獲得にしのぎを削っている。

 中国で最も人気が高いマンUは8日、同国の不動産開発会社ハーベスの協力で、2020年末までに北京、上海、遼寧省瀋陽市にファンとの交流センターを開設する計画を発表した。同センターは来場者がチームの歴史に触れたり、試合の興奮を味わうことができるよう工夫を凝らすという。開設の理由について「多くの中国人ファンの希望に応えるため」と説明した。

 中国のマーケティング会社、レッドカードがこのほど行った中国国内での欧州サッカーチームの人気調査でマンUは1位となった。このほか、マンUは中国の平安銀行と、クレジットカードにチームのブランドを使用するパートナー契約も結んでいる。

 マンCを傘下に置くシティ・フットボール・グループ(CFG)はマンUに先駆け昨年9月、欧州のビッグクラブとして初となる広東省深セン市に2カ所目の事務所を開設した。

 中国サッカー市場に熱い視線を送るのはプレミア勢だけではない。スペインの名門バルセロナは昨年11月に海南省海口市に交流センターを開設した。

 英シェフィールド・ハラム大学でスポーツビジネス経営学の講師を務めるロバート・ウィルソン氏は「マンUは極東でのファンの獲得競争で、マンCやレアル・マドリード、バルセロナなどのライバルに負けるわけにはいかない」と指摘した。(ブルームバーグ Joe Easton、Niveditha Ravi)