刀剣男士、艦娘に日本の伝統…擬人化ブームに歴史あり (1/3ページ)

日本刀が擬人化したキャラクターの登場する「刀剣乱舞-ONLINE-」(c)2015-2018DMMGAMES/Nitroplus
日本刀が擬人化したキャラクターの登場する「刀剣乱舞-ONLINE-」(c)2015-2018DMMGAMES/Nitroplus【拡大】

  • 「春鹿純米吟醸吟麗」(今西清兵衛商店)を具現化したキャラクター「春香鹿音(はるかかのん)」。「デュラララ!!」などで知られるヤスダスズヒトさんが描いた(コイン提供)
  • 「田酒特別純米酒」(西田酒造店)を具現化したキャラクター「田酒泉心(たさかせんしん)」。漫画家の松本零士さんが手がけた(コイン提供)
  • 「純米吟醸酒蝉」(通潤酒造)を具現化したキャラクター「潤都」。イラストレーターのtoi8(トイハチ)さんが手がけた(コイン提供)
  • 「純米原酒水ト米」(本家松浦酒造場)を具現化したキャラクター「松浦水都(まつうらみと)」。イラストレーター、さんば挿さんの作品(コイン提供)
  • 「艦隊これくしょん-艦これ-」?DMM/C2/KADOKAWA
  • 「艦これ」のキャラクターの一人、「夕立改二」?DMM/C2/KADOKAWA

 日本刀を美男子に擬人化したキャラクター「刀剣男士」が、昨年の「NHK紅白歌合戦」(NHK総合)の企画コーナーに出場した。オンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」の登場キャラで、ゲームは女性を中心に人気を博し、ユーザー数は450万人超。一方で旧日本海軍を中心とした艦船を美少女に擬人化したキャラクター「艦娘(かんむす)」を集めて戦うゲーム「艦隊これくしょん-艦これ-」は男性に人気で、どちらも一大ブームを巻き起こしている。刀剣や艦船の擬人化と聞くと奇妙にも思えるが、「物に名前をつける日本の伝統の延長線上にある」と近畿大の清島秀樹教授(現代文化論)は話す。

 名付けで愛着と付加価値

 日本人が名前をつけてきた物は刀や楽器、茶器などと多岐にわたり、「パソコンが普及しだした頃には、自分のパソコンに名前をつける人もいた」と清島教授。名前をつけるようになった理由については「『万物に魂が宿る』という考えからという説もあるが、正直、よく分からない」としながらも、「名前をつけることで、他の物と差別化されて愛着が生まれ、付加価値が付く」と分析する。

 神話に登場する「草薙剣」にはじまり、日本刀には「大典太光世(おおでんたみつよ)」や「数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)」、「鳴狐(なきぎつね)」や「蛍丸(ほたるまる)」といった作り手や伝説などにちなむ名前がつけられ、現在に伝わっている。

 「刀剣乱舞」は、これらの名刀が戦士になった「刀剣男士」を集めて敵を討伐するゲーム。平成27年のリリース直後から爆発的な人気を呼び、アニメ化、ミュージカル化された。紅白に出場したのは、ミュージカルで活躍するグループだ。

 刀剣男士が生まれたのは「もともと刀に名前がついていたからこそ」と清島教授。「西洋では歴史上の偉人が使っていた剣に名前がついている、なんていうことはありません」。

名付けの伝統、現代にも