【eco最前線を聞く】余剰微生物活用 「捨てる」から「創る」 (1/3ページ)

富士屋ホテル別館菊華荘の玄関前に敷かれたインターロッキングブロック=神奈川県箱根町
富士屋ホテル別館菊華荘の玄関前に敷かれたインターロッキングブロック=神奈川県箱根町【拡大】

 小松マテーレ(旧小松精練)は、染色工場の排水処理工程で発生する余剰汚泥(微生物)を有効活用し保水性発泡セラミックス基盤「グリーンビズ」として商品化。保水性を活用した無灌水の屋上緑化材や保水・透水性を生かした舗装材など「水を吸い、空気を抱えるエコ建材」として市場開拓し、10億円規模の事業に成長させた。グリーンビズ事業に携わってきた資材東京営業部の北一矢部長は「産業廃棄物として『捨てる』ものから、新しいものを『創る』ことができた」と強調、グリーンビズの可能性を追求していく。

 屋上緑化や吸音に貢献

 --環境ビジネスに進出したきっかけは

 「グリーンビズ事業をリードしてきたのは中山賢一会長だ。『当社はエネルギー多消費型企業で、地球環境を破壊し続けてきた。このままでは子孫の代に良い環境を残せない。環境に優しい技術開発で地球環境保全に努める』と語ったのが始まり。2007年に開発に着手、盛夏や越冬の試験を経て技術を確立。09年に環境事業への参入を発表、『生地』から『建材』の世界に入った」

 --産廃を有効活用した

 「染色時に汚れた水を浄化するため微生物を活用する。排水中の有機物(汚染物質)を分解処理してくれるからだが、汚染物質が多くなれば微生物も増加する。しかし増え過ぎると供給している酸素が足りなくなり酸欠で死滅する。そうならないように増え過ぎた微生物を間引きした余剰微生物がグリーンビズの原料になる。以前は産廃処理していたが、有効活用によるゼロエミッションができないかと検討を開始。微生物と珪藻土、鋳鉄スラグを粘土に混合し1000度で焼成することでスポンジ状の微多孔質セラミックス基盤が生まれた」

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