【大学発 日本 人と技術】日本を支える研究活動と技術開発 (1/4ページ)

≪金沢工業大学≫改修設計された旧本庄商業銀行煉瓦倉庫(撮影・小川重雄氏)
≪金沢工業大学≫改修設計された旧本庄商業銀行煉瓦倉庫(撮影・小川重雄氏)【拡大】

  • ≪埼玉工業大学≫SNS活用講座の実施風景
  • ≪広島工業大学≫

 ■点字ブロックでAIが音声案内 金沢市と検証実験

 ≪金沢工業大学≫

 工学部情報工学科の松井くにお教授の研究チームは、人工知能(AI)技術を使った視覚障がい者向け歩行サポートシステムのプロトタイプの検証実験を12日に金沢駅で実施した。金沢市とともに目指す「市民と観光客の利便性・回遊性の向上」の一環で、既存の公共インフラである点字ブロックを音声案内に利用する。

 被験者が身につけたカメラで歩道上のコード化された点字ブロックを読み取ると、被験者の状況に応じてAIが行き先や施設の情報を音声案内するもので、衛星利用測位システム(GPS)では困難な細かい精度での案内情報の提供ができる。研究チームでは被験者からヒアリングを行い、障がい者だけでなく、外国人や観光客に対しても案内情報の提供を可能にするシステムの研究開発を目指す。

 ■深谷市シニアSNS活用講座に協力

 ≪埼玉工業大学≫

 埼玉県深谷市がシニア世代応援事業として主催した、「アクティブシニアのためのSNS活用講座」の開催にあたり地域の社会連携活動を実施した。深谷市が55歳以上の市民を対象に向けたSNS(ライン、フェイスブック、インスタグラム)の全6回の講座に協力。井門俊治特任客員教授をはじめ情報系の客員講師陣と、女子学生を中心とした数人の学生たちが、地元のアクティブシニア世代向けのSNSの活用を指導した。

 参加者は、スマホの操作やSNSの基本知識を学生達が丁寧に指導をする中で熱心に学び、最終回は深谷の魅力を発見して投稿するツアーに参加した。

続きを読む