【視点】学校施設の「非構造部材」 先生任せの点検は危機感の欠如だ (3/3ページ)

 教育問題に詳しい教育ジャーナリストの斎藤剛史氏は、「非構造部材は限りがなく、意識がいかないのだろう。(地震は)逃げると一緒に、何が危ないのかのシミュレーションをやるなど、細かに意識を変えていくことだ」と話す。また、少子化で統廃合が進むため、本体以外にお金をかけたくないという意識も働くという。

 神奈川県も実施した1156校のうち、専門家に依頼したのは383校。理由の一つに「12条点検をしている」(財務課)を挙げる。建築基準法第12条では床面積100平方メートル以上の建築物に対し、専門家による定期点検を義務付けているが、間隔は「3年以内に一度」。十分とはいえない。

 学校は子供たちの命を守る場。普段から危機意識を高めて準備することが重要だ。学校や教委だけでなく、国や都道府県も一体となり、人事、費用面など点検から対策に至るまでの仕組みを考えるべきだ。