池袋駅隣接の新ビル、帰宅困難者受け入れ 豊島区と西武鉄道が連携協定

帰宅困難者向けに開放されるビル内デッキのイメージ(西武鉄道提供)
帰宅困難者向けに開放されるビル内デッキのイメージ(西武鉄道提供)【拡大】

  • 協定を結んだ豊島区の高野之夫区長(右)と西武鉄道の若林久社長=1月28日、同区役所(松崎翼撮影)

 首都直下地震などの大災害に備え、豊島区は帰宅困難者対策に関する連携協定を西武鉄道と結んだ。池袋駅周辺で帰宅困難者が発生した場合、4月に開業する同社保有の駅隣接オフィスビル「ダイヤゲート池袋」を、受け入れ場所として活用する。

 建設中のダイヤゲート池袋は地下2階、地上20階建てで、延べ床面積は約5万平方メートル。中間免震構造を採用して防災性を向上させ、地域のために防災備蓄庫も設置している。また、帰宅困難者用にマンホールトイレ5基を屋外に設けた。

 協定では、大規模地震などで公共交通機関の運行が停止した際、同社がダイヤゲート池袋を開放して約1千人の帰宅困難者を受け入れる。1月下旬に区役所で行われた締結式で、西武鉄道の若林久社長は「72時間対応の非常用発電機も備えており、池袋エリアの新たな安心・安全の場所を提供できる」と強調。高野之夫区長は「帰宅困難者対策は豊島区で最大の課題だ。協力は大変心強い」と謝意を示した。

 区によると、首都直下地震が起きた場合、池袋駅周辺では約5万3千人の帰宅困難者が発生すると推計されている。