新潟県高野連会長、勝利至上主義を地方から問う 球数制限、生徒守る「覚悟」 (2/3ページ)

投球数制限などについてインタビューに応じる新潟県高野連の富樫信浩会長=2月27日、新潟市
投球数制限などについてインタビューに応じる新潟県高野連の富樫信浩会長=2月27日、新潟市【拡大】

 「要はスタンスの違いだと思う。日本高野連の考え方には規則というものが先にある。だから全国一律ということになるわけで、その日本高野連の立場は分からなくはない。ただ、生徒の健康に対するわれわれと日本高野連の考え方の違いというものは、鮮明になったのではないか」

 --日本高野連に対し勝利至上主義との声もある

 「私は日本高野連の立場も理解はしているが、それでも、これからはそうした問題を考えていくのが大人の責務。今あるものから、脱却をすることに勇気を持ってもらいたいと思う。だからこそ、一地方の取り組みを十分に活用してほしい」

 --スポーツ庁の鈴木大地長官をはじめ、プロ選手などからも球数制限の議論を歓迎する意向が示されている

 「ありがたいことだ。今度は有識者会議という形で立ち上げて議論をすることになるが、(県高野連の判断が)そのための第一歩になったと思っている」

 打開策の一つに

 --一方で、導入すると投手が複数いる強豪校が有利になるという慎重論も

 「確かに懸念としてはある。やはり高校野球の文化では、1人で投げて勝つというのが美しい。でも、それで本当にいいんですかと。チャンピオンスポーツでは、そうしたことに今まで目が向けられてこなかった。100年後には(少年野球の土台が)倒れる危険性をはらんでいる。球数制限はその打開策の一つです。複数投手制は大いに結構だ。指導者が『この子がすごい』と思っていたけど、『こいつもすごいな』と見つけられる。人数が少ないからこそ、そうした機会も与えられる」

 --慎重論には「選手に思い切り投げさせてあげたい」などの声も

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