新潟県高野連会長、勝利至上主義を地方から問う 球数制限、生徒守る「覚悟」 (3/3ページ)

投球数制限などについてインタビューに応じる新潟県高野連の富樫信浩会長=2月27日、新潟市
投球数制限などについてインタビューに応じる新潟県高野連の富樫信浩会長=2月27日、新潟市【拡大】

 「それは感情論だ。確かに分かるが、逆に大人の責務として選手を制御させることも必要だ。今は球数制限という一つの現象で捉えられているが、勝利至上主義のような声に対しても、大人として『止めなさい』と勇気を出して言える社会にしていかないといけない。これはスポーツ全体、チャンピオンスポーツのあり方を問い直す問題でもあると思う」

 月末までに回答

 --日本高野連は有識者会議の見通しを「1年後には答申を」としている

 「(1年では)難しいとも思うが、日本高野連の気持ちの表れでもあると思う。それだけ『しっかり議論をして、結論を早めに出しましょう』という決意を事務局も持っているのかなと。思い切ったことを言ったなと感じた」

 --日本高野連は有識者会議に「県高野連も参加してほしい」としている

 「まだそこまでは、県高野連の中でも議論できていない。ただ、あくまで私見としては、それ(参加の提案)をむげにはできないと思う。春季新潟大会の球数制限の導入も、機関で決定することなので、どういう意見が出るか分からないので未定だ。3月末までに回答したい」

 --改めて球数制限を今導入することの意義

 「球数制限は最終的なゴールではない。球数制限だけを取り上げがちですが、われわれは今のタイブレーク制にも問題を投げかけている。当然、リスクは考えなくてはいけないものだが、そればかりを言っていると何もできなくなる」

 ■投球数制限 投手が1試合(もしくは1日)で投げられる球数の上限を決め、それを超えた場合に交代を義務付けたルール。投げすぎによる故障を防ぐ狙いなどがある。昨年の18歳以下によるU18アジア選手権でも採用された。新潟県高野連が今春の県大会で導入を目指す案では、投球数が100球に達した投手は、それ以降の回に登板できない。