顔認証、即位礼正殿の儀でも 受け付け時短に実績

 政府が皇太子さまの新天皇即位に伴い10月22日に皇居・宮殿で開かれる「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」で、事前登録した顔写真と参列者を自動照合する顔認証システムを使用することが2日、分かった。10月に催される国内外の賓客を招いた「饗宴(きょうえん)の儀」や、安倍晋三首相夫妻主催の晩餐(ばんさん)会でもシステムの導入を検討する。

 顔認証システムは2月24日に都内で開かれた「天皇陛下ご在位30年記念式典」で政府主催の行事として初めて導入された。混乱やトラブルがなかったことから秋の一連の式典や行事でも活用することになった。

 システムは事前にインターネットで顔写真を登録し、当日は顔写真と参列者の顔をカメラで自動照合して受付を通過する仕組み。政府は2月の式典で1人10秒程度の時間がかかると見込んでいたが、実際には2~3秒ほどで済み、時間短縮によるスムーズな受け付けにつながった。

 即位礼正殿の儀は約2500人の参列者を予定しているが、顔認証の対象になる人数は現時点では決まっていないという。政府関係者は「システムに改善点がないかをしっかり検証し、秋の重要な行事に備えていきたい」と話している。