【松本真由美の環境・エネルギーDiary】福島・浮体式洋上発電の実証は継続へ (1/4ページ)

浮体式洋上変電所「ふくしま絆」
浮体式洋上変電所「ふくしま絆」【拡大】

  • 5メガワット浮体式洋上風力発電設備「ふくしま浜風」(福島洋上風力コンソーシアム提供)
  • バージ型浮体式洋上風力発電システム実証機(NEDO提供)
  • 洋上変電所

 東日本大震災に見舞われた福島の復興のシンボルとして注目されている「福島復興浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」(2011~18年度)。最終年度を迎えるに当たり、3基のうち2基の実証期間を1年延長するとともに、1基を撤去する方針が打ち出されました。

 総括委員会が成果検証

 洋上風力発電には、風車などの発電設備を支える基礎部分を海底に固定する「着床式」と、海に浮かべる「浮体式」があります。浮体式は世界でもまだ実例が少ないものの、日本の場合、周辺海域の水深が深く、海底の地形も複雑なことから、浮体式も有望視されています。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の調査によると、日本近海で洋上風力が導入可能な面積は、浮体式が着床式の約5倍あるそうです。

 同実証研究事業は、国から委託を受けた「福島洋上風力コンソーシアム」(東大と丸紅など企業9社)が実施しています。13年11月に、風力発電設備「ふくしま未来」(2メガワット風車)と浮体式洋上変電所「ふくしま絆」を実証海域に設置し、15年12月には風力発電設備「ふくしま新風」(7メガワット風車)、17年2月には同「ふくしま浜風」(5メガワット風車)を増設し、浮体式ウィンドファームの実証を行ってきました。

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