【5時から作家塾】ヨーロッパで常識の「リフォーム系」施設 日本もぜひ有効利用を!! (3/4ページ)

「世界一美しい書店」ブックハンデル・ドミニカーネン(筆者撮影)

「世界一美しい書店」ブックハンデル・ドミニカーネン(筆者撮影)

床の聖人が埋葬されている石碑の上は歩くのがためらわれる(筆者撮影)

床の聖人が埋葬されている石碑の上は歩くのがためらわれる(筆者撮影)

 日本よりも一足早く1989年に郵政民営化がなされたこの国では郵便局の建物もいったん全て「空き家」になったが、筆者宅の近所にある元郵便局の建物は現在街で一番人気の日本料理屋だ。

オランダ政府の紋章(ドア上部)と、「Ume Japans(日本料理 梅)」の店名(窓)が同居する外観(筆者撮影)

オランダ政府の紋章(ドア上部)と、「Ume Japans(日本料理 梅)」の店名(窓)が同居する外観(筆者撮影)

 逆に言えば民家も建築当初からずっと民家だったという建物はむしろ少なく、近所の家を見回すだけでも元教会、元馬車の駅舎、元葉巻工場、元牧舎などバラエティーに富んでいる。

 それぞれ外装や屋内の構造にビックリするほど元の建物の面影を色濃く残しているが、それだけに非常に趣がある。

 「日本らしい宿泊施設」を求める外国人観光客

 話は少し飛ぶようだが、オランダの片田舎に暮らす最近人気急上昇中の国・日本の出身である筆者の元には、最近正直「またか」と思うほど「日本に行くことにしたから、何かアドバイスがほしい」という話が舞い込んでくるようになった。ガイドブックに載っていない「通なネタ」と同時に彼らが判で押したように求めるのが「都市部にある日本らしい宿泊施設」だ。

 観光地ならば日本らしい「旅館」がある。何なら都内にだって通な外国人観光客に人気の旅館はいくつかある。しかし絶対的に数が少なく、東京や大阪といった大都市ステイしかしない彼らの多くは結局「普通の洋式のホテル」に落ち着く(それでも結果的には、徹底したホスピタリティーや清潔さといったある種の「日本らしさ」は体験できるだろうが、渡航前に期待する日本らしさとはちょっと違うだろう)。

「求めと常識」合わさって…